
全仏オープンや全米オープンの開催が発表されたばかりのプロテニスツアー。
心配な反面、開催される嬉しさもあります。
ところがそんな中、ジョコビッチ選手のコロナウイルス陽性反応のニュースが飛び込んできました。
ジョコビッチ選手主催のアドリアツアーで感染拡大
ジョコビッチ選手のコロナウイルス感染の原因は、自身が主催していたアドリアツアーでした。
今週に入り、ジョコビッチ選手が主催したチャリティー大会であるアドリアツアーに参加した選手が相次いでコロナウイルスの陽性反応がありました。
アドリアツアーとは、ジョコビッチ選手主催で行われたチャリティー大会で、毎週末にバルカン各国を巡るという形式が取られていました。
その大会では参加選手はマスクはしておらず、肩組んだりハグをしている姿の写真がアップされて、波紋を呼んでいました。
この時期にちょっと危機感が足りないのではないか?という意見が多く出ていました。
そんな中、このアドリアツアーに参加したディミトロフ選手が、6月21日の日曜日にコロナウイルスの陽性反応があった事を大会の公式サイトで伝えられました。
これを受けて、21日に行われる予定だったジョコビッチ選手とルブレフ選手の決勝戦が中止となっていました。
ディミトロフ選手に続いてチョリッチ選手も陽性反応
ディミトロフ選手のコロナウイルス陽性反応を受けて、マスクなしでハグをしたり肩を組んでいた出場選手たちへの感染が心配されていましたが、22日にはチョリッチ選手とトロイキ選手が陽性反応である事が発覚しました。
また、ジョコビッチ選手とディミトロフ選手のトレーナーも陽性反応が出ていたようです。
報道によると、参加選手はサッカーやバスケットボール、夜にはパーティーが行われてようで、そこでも感染が広がってしまったと思われます。
これを受けてエバンス選手は「選手はパーティーで踊るべきではなかった。ジョコビッチは責任を感じるべきだ」とアドリアツアーの主催者であるジョコビッチ選手を批判するコメントを出しています。
また、チョリッチ選手の陽性反応を受けて、キリオス選手は「“エキシビション”を開催するのはバカげた決断。早く良くなってくれ。でも、手順を軽視すればこういうことが起きるんだ。これはジョークじゃないんだぞ」などのコメントを自身のツイッターに投稿して、多くの共感を得ています。
これには「初めて意見があった(笑)」「ニックと同意するなんて夢にも思わなかったけど、これについては100%同意するよ」などのキリオス選手らしい反応があるみたいです笑
ジョコビッチ選手もコロナウイルス陽性反応を報告
そして本日、アドリアツアーの主催者であるジョコビッチ選手のコロナウイルス陽性が発表されました。
陽性反応は出たようですが、症状はなく、体調面は心配なさそうです。
ですが、ここまで多くの感染者を出してしまった事により、8月にツアー再開に疑問の声が多くあがってしまいました。
ジョコビッチ選手は「ウイルスの影響が弱まり、ツアーを開催する環境が整ったと思っていたが、残念なことに、ウイルスはまだ存在していて、ともに生きていくすべを学んでいる途中だと思い知らされた」とコメントしています。
コロナウイルスの影響がピークを超えた今、チャリティーマッチを行いたいとジョコビッチ選手の気持ちが裏目に出てしまった形になります。
また、ジョコビッチ選手の奥さんも陽性だったそうです。
多くの人か開催前に危険性を指摘していた事もあり、ジョコビッチ選手への批判は避けれらそうもありません。
まとめ
ジョコビッチ選手をはじめ、ディミトロフ選手など合計4選手への感染をしてしまったアドリアツアー。
トレーナーや親族などにも感染している事から、クラスターを発生させてしまったという事になります。
選手は握手はもちろん、肩を組んだりハグをしたりしており、観客席も十分な距離を取らずという状況で行われていましたが、やはりしっかりとしたコロナウイルス対策を行わずに開催すると、こういった結果になるという事ですね。
これを受けて今後のツアーの開催にどう影響するのか?
決まっていた全仏、全米オープンはどうなるのかなどが注目されますね。
ちなみに、アドリアーツアーに参加していたズべレフ選手は陰性だったそうです。
この話題で唯一の良かったと思えるニュースでした^^: