
新型コロナウイルスの影響が様々な分野に影響を与えていますが、テニスに限らず全ての種目でインターハイ(高校総体)の中止も決定してしまいました。
この状況の考えれば仕方がないですが、今年3年生を迎える学生たちはやり切れないですね・・・
ですが、「文科大臣杯」の開催も検討されているようです。
テニスインターハイ2020(高校総体)中止による影響
春の全国選抜高校テニス大会の中止も衝撃的でしたが、インターハイの中止はちょっと重みが違います。
高校3年生の夏を引退試合とする学生が多いのですからね・・・
こういったニュースになると、テニスに限らず強豪校の監督や選手が取材される事が多いです。
もちろん、強豪校の選手の悔しさは計り知れません。
ですが、強豪校の選手の場合は大学でテニスを続けたり、テニスコーチになったりと何らかの形でテニスに関わる人も多いです。
一方で地区予選や県大会で頑張っている普通の県立高校の学生は、夏のインターハイ予選を一区切りにして、テニスを引退するというケースがほとんどだと思います。
極端な話、自分たちの3年間の努力はなんだったんだ・・・ぐらいの気持ちになってしまってもおかしくないですよね。
その区切りとなるインターハイ予選が中止となると、これまでの頑張りを発揮する場がなく引退という事になってしまいます。
強豪校のニュースにばかり気を取られがちですが、3年間頑張ってきた全ての学生にとって辛い決定となってしまいました。
もしも自分が高校3年生の時の同じ状況になっていたらと考えると、胸が痛みます。
本当にコロナウイルスが憎いですね。
インターハイの中止は始まって以来初の出来事
テニスの全国大会は1934年に始まっており、1963年からインターハイの競技に含まれる事になりました。
そして、今回の中止は1963年にインターハイが始まって以降初の出来事となります。
それだけ今は危機的な状況にあるという事ですよね。
ちなみに今回の夏のインターハイで110回目の大会となる予定でした。
実は今年は東京オリンピック2020が開催される予定があったので、インターハイに予算が割けないという事で、そもそも開催が危ぶまれているという状況でした。
そんな困難を乗り越えたかと思った矢先の中止なので、本当に悔しいですよね。
文科大臣杯はインターハイの代わりとなるのか?
ここまで暗い話ばかりでしたが、萩生田光一・文部科学相が文科大臣杯という大会を提案しているそうです。
インターハイの代わりと記録会となる大会を行おうというものです。
本気でテニスに取り組んできた学生にとっては、春の選抜や夏のインターハイの結果というのはAO入試や推薦入試に大きな影響がある為、代わりに文科大臣杯の成績を評価の対象にできるようになるという試みですね。
高校3年生にとって、夏の大会というのは特別のものなので完璧な代わりとはなりません。
いくら代わりと言っても、夏で引退してそこからは受験モードに切り替えるという学生がほとんどですから。
そうなると、あまり練習が出来ていない状態で最後の試合に臨まなくてはいけないという学生も出てくると思われます。
とは言っても、国がこのような動きをしてくれるというのは非常にありがたい話ですよね。
まだ提案の段階であり、そもそもコロナウイルスの終息が前提である為、はっきりした事は決まっていないようですが、是非とも実現して欲しいですね!
まとめ
1963年にテニスインターハイが始まって以来の中止という非常事態。
東京オリンピック2020の関係で、そもそも開催が危ぶまれていたのを乗り越えた矢先の中止でしたが、代わりに文科大臣杯が検討されているという事で、これは何とか実現して欲しいですね。
強豪校ではなくとも、3年間積み重ねてきた結果を発揮できる機会を是非作っていただきたい!
そしてその為には、一刻も早いコロナウイルスの終息が必要です。
ゴールデンウィークの沖縄旅行の予約が6万人いるという信じられないニュースもありますが、こういった情報に流されずに、一人一人がしっかり意識を持って行動していきましょう!